秘書は見た!

「秘書は見た!-つじもと本人の発信について]

いいねの数 4

つじもと本人の発信について

辻元事務所は、まさに「高市総理バブル(?)」ともいうべき状況の真っ最中である。

バブルは、自民党総裁選後に辻元が「X」へあるポストをしたことから始まった。
「自民党では初の女性総裁、高市さん、ガラスの天井をひとつ破りましたね。
対極の私からも、祝意をお伝えします」
「たとえ意見や考え方が違っても、すべての人の幸福のために力を尽くす、その思いでしっかり熟議しましょう」
というポストが、2500万インプレッション(表示回数)を超えた。こんな数字は記憶にないぞ。

その後のポストも、再生数や「いいね」の数が尋常ではない。
「30年前、公明党・斉藤代表と貯水用プールで泳いでいた」
「石破総理の戦後80年所感、高市さんに釘をさしたかった?」
「維新の遠藤国対委員長が補佐官兼務、やりませんよね」
「高市総理、ここからは男も女もない、何をするかだ」

など、発信するたび、数十万から1000万回以上のインプレッションだった。

「いいね」はだいたい1〜2%だから、多いと数万の「いいね」がつく。生成AIと見られる「高市さんとのツーショット合成写真」まで発見された。
(なお、村山総理への追悼ポストで、以前インタビューを出版したことを書いたら、翌日の朝日新聞の「天声人語」で本が紹介された。絶版本だが、懐かしい)

Xについては、「いいね」の数だけで評価するのは危険である。批判的な内容も知りたい(罵詈雑言は別にして)。辻元のX公式アカウントはコメント欄を開いていないので、「引用リポスト」をチェックしている。

反応は実にさまざま。
辻元が何をポストしても、ろくに読まずに「ボロかす」にいってくる人たちは相変わらず多い。もちろん、ずっと応援してくれる人もいる。ただそれだけではこの数字の説明がつかない

ほほうと思うのは
「考えは違うが共感してしまった」「辻元清美、これは正論」的なメッセージが増えてきたことだ。

いまの政治に関心や不安をもっているから、政治家の発言に敏感になっている人たちが増えていると実感する。この国の行方がどうなるか、政治家の言葉に一生懸命耳を傾けている、という手触りがある。
思想信条よりも政治姿勢がどうか、「公正性」や「対話」を重んじているかどうか、本当に自分たちに寄り添おうとしているのか、などを冷静に見定めようとしている人たちの存在を前よりも感じるのだ。

SNSは怖い。一歩間違えればすさまじい数の悪意に包囲される。
でも、こんな状況だからこそ辻元は、立場の違いで対立し合うのでなく、まず課題を真ん中において、わかりあえる言葉で、いっしょに解決策を探そうよ、というメッセージをこめて日々発信している。怖いけど。

メディアからの出演や取材も激増した。
この2年、辻元は党の代表代行だったため、番組に「自由に出る」とはいかなかった。いまは執行部をやめて縛りがなくなったので、メディアが声をかけやすくなったのだろう、という要素は大きい。

しかし何より「女性初の自民党総裁について」「今後の連立の枠組みについて」さらには「高市総理で日本はどう変わるか」まで、具体的な根拠をもって喋ることができる議員が野党に少ないせいではないか。
毎日のようにテレビやラジオ、新聞や雑誌、Youtube番組から連絡がきて、辻元事務所はその対応で忙殺されている。

「このオファー、受けますか?」
「出ようかな」
「・・・日程きっつきつですけど大丈夫ですか」
「だいじょうぶだいじょうぶ、なんとかなるよ」

辻元の決断で最後は決まる。きっと翌日はへとへとだろうな・・・と想像しながら、出演OKの返事をする。

ひとつの番組に出るのは、本人にも相当負荷がかかる。
資料の準備と読み込み。進行の想定。とくにテレビの場合は番組が始まる直前に駆け込むわけにもいかない。早めに局に入ってメイク、プロデューサーとの打ち合わせ。その日に大きな出来事があれば、台本はいとも簡単に変更となり、「すみません、やっぱりこれについても司会が聞くと思います」となる。楽屋であわててニュースをチェックすることもしばしばだ。

とくに生番組はこわい。切り取られることを覚悟でスタジオに臨む。
しかし、20代の頃から『朝まで生テレビ』で鍛えられた百戦錬磨の辻元。どんな番組に出ても必ず存在感を発揮するのはさすが(発揮しすぎるときもあるのが悩みのタネではあるが・・・)。

例えば、大阪・読売テレビのニュース番組「かんさい情報ネットten」に出演したときは、国民民主の玉木代表に「玉木さん。公明と立憲と国民で連携せえへんか」と口火を切り、これがネットでも拡散して、関西ローカルにも関わらず大きな話題になった。
タイミングが重なったとはいえ、この辻元発言からいっきに野党の連立交渉が加速することになる。

いま辻元は党の執行部ではない。
でも、適切な時期、適切な場面でのひとつの言葉が政局を大きく動かすこともある、というのをあらためて目の当たりにした次第だ。
結局、最後に問われるのは「現場力」なんだろう。そして、ひとに届く言葉は、日頃からずっと考え続けていないと「降りて」こない。

とにかく、辻元清美、恐るべし。

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