秘書は見た!

新シリーズ「秘書は見た!ある日のつじもと清美」

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新シリーズ・秘書は見た!

「辻元さん、ほぼ同時に2冊本を出すんですね! 戦略ですか!?」
「…いやたまたまこうなっちゃって…」
実はこの2つの、いずれもメジャー出版社の新書として出た本は、まったく違うアプローチで生まれた本だ。

○5月13日発売 「日本政治の大問題」(朝日新書)対談・小塚かおるさん(日刊ゲンダイ第一編集局長)

○6月2日発売予定 「女性議員は『変な女』なのか」(小学館新書)対談・野田聖子さん(衆議院議員)

もともと温めていたのは野田聖子さんとの対談だった。
「私たちも長く議員やっているけど、女性議員の現実ってどうも上手く伝わっていないじゃん」「いっそ二人で本出したいよねっ」という、永田町で女性議員として苦楽をともにしてきた盟友・野田聖子さんと会うたびに繰り返していた話を、「小劇場ブーム」の旗手で劇作家・映画監督の鴻上尚史さんが「面白いねえ」と知り合いの編集者につないでくれ、編集者さんが「面白そうですね」と乗ってくれた――というもの。数年来のおしゃべりが具体的に企画となりスタートしたのは2024年の春。
ちなみに、鴻上さんは辻元の2年先輩で、辻元が早稲田大教育学部在学中にピースボートを始めたとき、早大法学部生の鴻上さんは大隈講堂の裏に劇団「第三舞台」のテントを貼っていたそうだ。

「日本政治の大問題」は、これまたこの世界で少数派の「女性政治ジャーナリスト」として保守政治家にも食い込み、辣腕記者として世論を動かしてきた盟友・小塚かおるさんが、「対談しませんか」と声をかけてくれたもの。例の辻元の「もう古くなったのかな」という声が、小塚さんのアンテナに引っかかったらしい。だから企画がスタートしたのは2024年の夏以降である。
実は東京都知事選のさなか、各所で取材する小塚さんに会っている。そのときから都内の空気の「違和感」を口にされていた。私ら秘書も街宣現場で群衆にもみくちゃにされながら上がっていかない支持率に、「なんだこれは」と思いながら警備のロープを握りしめていた。ほんと、あのときビラもよくとってくれたんですよ。その違和感が一致したことで、本のタネが生まれたのだと思う。

本来であれば2冊の本は違うタイミングで出されるはずだった。それも、小学館本が先行していたのが朝日本に追い越され、さらにどっちも引っ張って引っ張って、ついにほぼ同じ時期になってしまったのは「政治家本」ゆえの理由が大きい。

とにかく選挙が多く、そのたびに政治の光景が変わる1年だった。
2024年7月、東京都知事選挙。本どころではなくなる。
9~10月、自民党総裁選、立憲民主党代表選、そして衆議院選挙。本どころではなくなる。
11月、兵庫県知事選挙。都知事選以上に吹き荒れるSNSの暴走、二馬力選挙。この状況をどう考えるかで辻元と小塚さんの頭がぐるぐるになり、本どころではなくなる。
その後も、石破政権で選択的夫婦別姓が大きなテーマとなった。どちらの本でも、政治の未来を占う試金石として書かれている。要するに、政治の「いま」を切り取ろうとすればするほど、「本」という完成までに足の長いメディアは調整が難しい。
でも、本という長尺のメディアだからこそ示せる分析や世界観が、「女性議員の未来」にも「民主主義の未来」にも必要なのだ。野田さんと辻元、小塚さんと辻元、三人とも悩みながら(でも楽しみながら)対話を重ねていった。

何より、つくる本は可愛い。編集者さんとは年単位の付き合いになることが多いから、「この本が売れなければ社内の立場が悪くなるのではないか」と余計な心配をしたりもする。だからせめて、長く読まれる(売ってもらえる)ような本にするために、全力で原稿をつくる。校正も丁寧にやる。丁寧にやっているうちに、政治情勢が変わって修正が必要になる、国会が忙しくてちょっと置いておく。あれいつの間にか秋が来た。冬が来た。これどっちの校正だっけ。まてよ6月が都議選なら、やっぱりそこまでに出版しなきゃ。そのためにはこの校正を赤字入れて返すのはいつだ…来週月曜日? 予算委員会の質問あるんだけど、いつやるの? 

みたいなバタバタのなかで2つの本は生まれました。
とくに小学館本の方は、二人の超多忙国会議員の日程を合わせるのが、両事務所の秘書は本当に大変でした。なにせ、衆議院と参議院は表裏の国会日程となるため、合わないのは当たり前っちゃあ当たり前で…二院制を実感した日々でした。

小塚さんとの対談(朝日新書)は5月13日に発売され、野田さんとの対談(小学館新書)は6月2日に書店に並ぶ予定です。
あまり例がないことなのですが、両出版社は協力してキャンペーンをやろうとしてくれているようですし、辻元も書店イベントやラジオ出演などで「営業」努力を続けます。
私も新宿の某書店に偵察にいきました。で、棚の新書コーナーにあるのを見て、ほんのわずか、わずかですよ、3ミリほど前に出してしまいました。書店員さん、お許し下さい。

皆さんには別のお願いです。
ぜひ「書店」で注文を。2冊抱き合わせで買ってくれたら本当にうれしいです。
なかったらぜひ「…そっか、ないんだ」と聞こえるようにつぶやいて、「お取り寄せ」ください。そんなに時間はかかりませんし(書店員さんって、お客さんからのダイレクト注文を大事にします。で、「これはイケるのかな」と思うと多めに取り寄せて平積みにしてくれる書店員さんもいます。何より、激減している書店を助けると思ってぜひ)。

しばらく本づくりはお腹いっぱいですが、また企画のタネがたまったら形にできたらいいなと思っています。

秘書

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